お釈迦様は、どこに?

浄土真宗のお寺は、当然ご本尊は阿弥陀如来ですね。観音様とかお不動様がご本尊と言うのは、聞いたことが無いですが…良く問われるのが「浄土真宗は仏教と言いながら、お釈迦さまを祀らないのですか?」という質問。
言われてみれば、本堂の中にお釈迦様はおられません。せいぜい、花まつりに誕生仏が出てくるぐらいです。
お釈迦さまが悟りを開いたことをお祝すいる成道会も入滅を悲しむ涅槃会もやりません。

実はこの手の批判は、親鸞聖人が生きておられた時代から、既存の宗派から出されていました。仏教と言いながら、お釈迦さまをないがしろにしている…と。
実は祀らないのではなく、お釈迦さまの立場に関する考え方が違うのです。

画像


京都の東本願寺(正しくは真宗本廟)に行かれて、くぐって入る巨大な二階建ての山門(御影堂門 ごえどうもん と言います)…あの上に何があるのかと言いますと、実は楼上にお釈迦様がおられます。もちろん京都だと、禅宗とかの本山にも巨大な楼門があり、あの中には同じくお釈迦さまがおられます。少なくとも知恩院と南禅寺は、上がって見たことがあります。南禅寺は拝観料出せばいつでも上がれます。下の画像は知恩院の山門楼上ですが、南禅寺なども同じ様な感じで祀ってあります。

画像


もちろん一人じゃなく、禅宗などは、十六羅漢とか、お釈迦様のお弟子と一緒にいますが、東本願寺の場合は…お釈迦様の左右には阿難(あなん アーナンダ)というお弟子と、弥勒菩薩(みろくぼさつ マイトレーヤ…ってどこかで聞きませんでした?)の二人だけ…もっとも、この二人が代表で、他に一万二千人のお弟子たちがいたことになってますが、いくらでっかい建物でも一万二千人は収容できんでしょだから代表してお二人だけ。あと、スリランカから貰った仏舎利が有りますが…うちの本山、欲が無い、全然宣伝も公開もシテません。拝観料取って一儲けとかやらないんですね。

画像


それはともかく、お釈迦さま、二人のお弟子と門の上でコソコソ何をやっとるかと言いますと、お釈迦様は、阿難さんに問われて、無量寿経と言うお経を説いているのですね。つまり我々も含めて無量寿仏(阿弥陀様)の存在を教えて下さってる訳です。
ということは、お釈迦様は浄土(諸仏の世界)ではなく、こちらの現実世界に居られることになりますから、仏様の世界である本堂ではなく、現実の世界に面した山門に居られるのです。

画像

上の画像は…これはおりません…私の知人は京都のある有名寺院に行き、「○○大師堂」と言う案内看板を「マグマ大師堂」と読み間違えて、一人でしきりに感心しとりました…。この方天然でして、京都タワーを見て、「東本願寺、いつの間に、こんなもの建てたんですか?」なんて言うのですから…。


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック