梵声悟深遠 微妙聞十方(ぼんしょうごじんのん みみょうもんじっぽう)

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山門の二階には、口径54センチ(1尺8寸)、重量200キロの、梵鐘…というか、半鐘のでかいのか微妙(こっちはびみょうと読んでください)なサイズの梵鐘(釣鐘)を吊るしました。

山形県の梵鐘屋さんにお願いしました。以前、鉄腕ダッシュで、ダッシュ村の半鐘を作られた職人さんです。
この梵鐘、以前からこんな形ではなく、元々教会の鐘でした。
不思議なご縁で、島根県に有ったルイス・C・ティファニー庭園美術館(惜しまれつつ閉館しました、別に赤字とかじゃなく、展示品の所有者と松江市の対立が原因だそうです。関西では直通の夜行バスも走り、傍を走る一畑電車の駅は日本一長い名前の駅でした)の中にあったチャペルの鐘楼に吊られていたものの一つが、うちのお寺に来たんですね。残された画像を見ると、カリヨンだったみたいで、いくつか吊られていたようです。


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で…寺に教会の鐘が来てしまったので、さてどうしたものか…まぁ、京都の妙心寺には、安土桃山時代の南蛮寺の鐘が模様の十字架もローマ字も、そのままで、半鐘として今も使われていますから、そのまんま使っても悪くはないのでしょうが…いろいろ考えた末に、日本に8軒ある梵鐘製造会社に、この鐘を溶かして梵鐘にならないか尋ねてみました。
めちゃくちゃ吹っかけてきた会社、無視して返事が来なかった会社、廃業するからムリ、と言ってきた会社、うちはそんな小さいものは作らんと言ってきた会社…そんな中で、山形県の会社にご縁があり、鋳造をお願いして出来上がりました。以前、鉄腕ダッシュで、ダッシュ村に半鐘を作った職人さんです。

普通、梵鐘には銘文が入ってまして、浄土真宗のお寺の梵鐘には 正覚大音 響流十方(しょうがくだいおん こうるじっぽう)と、大無量寿経の字句が入る事が多いのですが、町の中なので 大音 でなくても良いか…と、敢えて 梵声悟深遠 微妙(こっちは みみょう と読んでください)聞十方 と、浄土論と言う竜樹菩薩のお聖教の字句を入れてみました。

完成した梵鐘の音ですが、サイズが小さいので高めな音、そして元が洋鐘ですから日本の梵鐘とは、材質は同じ青銅でもかなり亜鉛と銅の配合が全然違うので(それが音色の違いになるそうです。教会の鐘はどちらかと言うと高音で日本人の耳にはちょっと耳障りな音だと、これは長崎の洋鐘を作る会社で教えていただきました。亜鉛が少ないから足してもらいなさいと)音はすごく優しい音なんですが、梵鐘屋さんに言わせると、ちょっと余音が長いらしいです。

チャペルに有った時には、結婚式で実際に鳴らされていたそうです。形は変わりましたが、思い出の愛の鐘は遠く横浜の地に有りますよ。

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